不動産買取ありきで土地を売却すると安くなりやすいのか？

「不動産を高く買います」「不動産を直接買い取ります」という情報を散見します。結論、売却スピードの点で魅力はありますが、価格面では安くなりやすいというデメリットがあります。

本記事では、不動産買取りにて土地を売却するメリットと注意点を解説します。「土地の売却を検討している」という方はぜひ参考にしてください。

※読みやすさの観点から「買主」「売主」と敬称を略しています。ご了承ください。

※記事監修者：鳥取市に地域密着して不動産売買・管理を行う不動産会社、湖東商事の代表取締役：内田豪。「不動産売買が初めての方でも理解できるよう、できるだけ専門用語を使用せず分かりやすく解説します。」

【事前知識】仲介と買取の違い

本題に入る前に、不動産売却の種類「仲介売却」と「買取」の違いを知っておく必要があるため、それぞれの違いに触れましょう。

仲介売却とは不動産会社（宅建業者）に不動産の売却依頼（媒介契約）を行う売却方法です。幅広い見込み顧客にアプローチできるため、売却価格が高くなりやすいメリットがあります。

対して、買取とは不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう売却方法です。第三者を介さないため早期に売却が完了しますが、売却価格が低くなりやすいことに注意しなければなりません。

「仲介と買取の違い」については、以下の記事で詳細に解説しています。ぜひご一読ください。

それでは本題に入ります。

結論、仲介売却を選択肢から外し、買取ありきで土地を売却すると安くなりやすいので注意しましょう。

買取業者は不動産を買取する際、「いかに低価格で土地を仕入れ、付加価値をつけて再販するか」という点を最優先します。これは買取業者もビジネスとして利益を出す必要があるため、至極当然です。

特に「不動産を高く買い取ります」「直接買い取ります」と、広告や看板などで大々的に打ち出している場合には注意した方がよいです。仲介売却を選択肢から外し、買取ありきの商談になりやすいからです。広告に沿って売却するのではなく、仲介売却と買取のどちらがよいかを検討するようにしましょう。

仮に「高く売りたい」と考える場合には、買取は不向きです。一方で「早く売りたい」と考える場合には、買取による契約が可能で、かつ資金力がある不動産会社が適する場合もあります。それでも土地の相場の70~80%程度に下がるデメリットが大きいでしょう。

たとえ買取を選択したい場合でも、1社のみに依頼を出すのではなく、相場に詳しい地域密着型の不動産会社にも依頼を出してみてはいかがでしょうか。

最後に、土地を少しでも高く売却するためのポイントについて解説します。

一般論として、高く売りたい場合には仲介売却を選択するべきです。買取よりも売却は長期化しますが、条件が良い土地であればスムーズに売れる場合も多いため、まずは市場に出してみることをおすすめします。

「高く売りたい」なら仲介売却です。

相場を把握しておくことで、相場よりも下回る査定額を出された時に交渉できます。

自社の利益を最も優先する会社では、安く仕入れるために査定額を安く見積もるケースは少なくありません。相場を知らずにその価格で契約してしまっては大きな損失です。

安い査定額にフィルターをかけるためにも、事前に土地の相場を把握しておき、「自分の土地はこれくらいで売れるだろう」と概算で見積もっておきましょう。

土地の相場を把握し、その地域の不動産情報に強いのは地域密着型の不動産会社です。

また、長年築いてきた独自のネットワークには、例えば「○○の条件の土地が売り出されたら連絡をください」という、買主候補からのオーダーを持っている場合もあります。

さらには、大手では難しい売主側の考えを考慮した寄り添ったコミュニケーションも期待できるでしょう。

複数社に依頼する際には、必ずその土地で長年不動産業を営んできた、地域密着型の不動産会社を選択肢に入れることをおすすめします。

「土地を買い取ります」という広告に従い、1社のみに買取で土地を売却すると価格が安くなりやすいです。高値売却を最優先したい場合には不向きといえるでしょう。仲介売却を選択する、土地の売買に強い地域密着の不動産会社に依頼する、などがおすすめです。

最後に、鳥取市周辺で不動産売却を検討中なら、鳥取市に本社を置き、不動産売却を得意とする”地域密着型”の湖東商事にお任せください。当社は地域に根差して55年以上、多くのお客様に支えられながら不動産売却をサポートしてきました。鳥取市の不動産査定にも自信があります。独自ネットワークにもご期待ください。

ご相談や査定依頼は無料で対応可能です。お問い合わせお待ちしております。