不動産売却には「仲介売却」と「不動産買取」の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、今後不動産売却を検討している方は、事前に知っておかなければなりません。
本記事では、仲介売却と不動産買取の定義・メリット・デメリット・流れに焦点を当てて、解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
仲介売却とは
仲介売却とは、不動産会社（宅建業者）に不動産の売却依頼（媒介契約）を行う売却方法です。
不動産会社がその不動産を購入するのではなく、販売活動（広告・宣伝・ポータルサイト掲載など）を行い、購入希望者を見つけます。
メリット：売却価格が買取よりも高くなりやすい
仲介売却の最大のメリットは、売却価格が「不動産買取」よりも高くなりやすいことです。
不動産会社が広告宣伝を行うことで、より広い範囲でPRでき、より高値で購入してくれる買主が見つかる可能性が高まります。また、売却希望価格は売主様の希望と相場を照らし合わせて設定できるため、まずは高値で市場に出し、購入希望者が現れなければ徐々に価格を落としていく戦略をとることも可能です。
「少しでも高く売りたい」とお考えの場合は、不動産買取よりも仲介売却がおすすめです。
デメリット①：売却までの期間が比較的長い
仲介売却は、市場に出す価格を自由に決められる反面、相場とかけ離れていた場合、購入希望者が現れずに売却が長期化してしまう可能性があります。また、購入希望者が現れた後、内覧を実施することが必要なので、手間も発生するでしょう。
住宅ローン審査なども含めると、平均して3カ月～1年程度の期間がかかります。
デメリット②：仲介手数料が必要
仲介売却では、不動産会社が行ってくれた仲介業務に対する報酬「仲介手数料」が発生します。
手数料の上限は法律で定められています。例えば、売却価格が400万円を超える場合は以下の計算式で出された価格が仲介手数料の上限です。
（売買価格×3%＋6万円）+消費税
※POINT：不動産会社によっては、低価格の仲介手数料を提示してくれる場合もありますが、広告宣伝に費用を割いてもらえず、結果的に売却が長期化することも。仲介手数料が極端に安い場合は注意が必要です。
仲介売却の流れ
仲介売却は、以下の流れで進みます。
STEP1：査定依頼
STEP2：媒介契約締結
STEP3：売却活動
STEP4：売買契約締結
STEP5：決済・引き渡し
詳細は「【5STEP】不動産売却の基本的な流れを仲介と買取に分けて解説」にて解説しているので、あわせてご覧ください。
不動産買取とは
不動産買取とは、不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう売却方法です。
第三者を介さないため、売主様と不動産会社の二者間で売却が完了します。
メリット①：売却までの期間が短い
不動産買取は、不動産会社が買主となるため、購入希望者が現れるのを待つ必要がありません。また、内覧を受け入れる手間も発生しないので、売却完了までの期間が仲介売却と比較して短くなります。
また「不動産会社からの査定額＝買取価格」であるため、現金化後の計画も立てやすく、すぐに現金化・資金計画を行いたい場合におすすめです。「少しでも早く売りたい」とお考えの場合は、仲介売却よりも不動産買取がよいでしょう。
メリット②：仲介手数料が不要
「不動産売却を行うと仲介手数料が発生する」と認識している方は多いです。
しかし不動産買取は仲介業務が伴わないため、仲介手数料の支払いは発生しません。
仲介手数料の支払いは、仲介売却のみと覚えておきましょう。
メリット③：売却がご近所などに知られない
不動産売却は、他人に知られたくない事情で行うケースが多いです。
不動産買取であれば、広告宣伝が不要なので、売却したことがご近所に知られることはありません。
デメリット①：売却価格が低くなりやすい
不動産会社の買取は、買い取った不動産を再販することで利益を出すビジネスモデルです。
そのため、不動産買取は仲介売却よりも売却価格が低くなる傾向にあります。「高く売ること」を最大の目的とする場合は、仲介売却がおすすめです。
デメリット②：買取を断られるケースがある
買取は主に2つの理由で不動産会社に断られることがあります。
1点目は、再販しても買主が見つかる可能性が低い不動産であると判断された場合です。
2点目は、そもそも買取に対応していない不動産会社である場合です。
ですがご安心ください。もし断られてしまっても、他の不動産会社を探せば問題ありません。
※鳥取市で不動産売却を得意とする「株式会社湖東商事」では、不動産買取が可能です。多くの事例もありますので、お気軽にお問い合わせください。
不動産買取の流れ
不動産買取は、以下の流れで進みます。
STEP1：買取査定依頼
STEP2：買取価格提示
STEP3：業者選定
STEP4：売買契約の締結
STEP5：決済・引き渡し
詳細は「【5STEP】不動産売却の基本的な流れを仲介と買取に分けて解説」にて解説しているので、あわせてご覧ください。
【図式】仲介売却と買取の違いまとめ
不動産の仲介売却と買取の違いを図にまとめました。
特に押さえておくべきポイントは、仲介売却は高く売れること、買取は早く売れることです。
どちらを選択するか迷った際には、ご参照ください。
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