田舎の不動産を相続することは良いことばかりではありません。実際当社にも「田舎の不動産を相続したけどどうすればいいか分からない。」というお声は多く寄せられます。
そこで本記事では、相続人が都会に出るなどして田舎にいないことを前提に、田舎の不動産を相続することのメリット・デメリットについて解説します。ぜひ参考にしてください。
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※読みやすさの観点から「買主」「売主」と敬称を略しています。ご了承ください。
※記事監修者:鳥取市に地域密着して不動産売買・管理を行う不動産会社、湖東商事の代表取締役:内田豪。「不動産売買が初めての方でも理解できるよう、できるだけ専門用語を使用せず分かりやすく解説します。」
田舎の不動産を相続するメリット
田舎の不動産を相続することは以下のメリットがあります。
・土地の取得費が抑えられる
・自分の資産が増える
・収益化に繋がる可能性がある
詳細にみていきましょう。
土地の取得費が抑えられる
通常の不動産購入と比較して、相続では不動産を取得する総額が安くなりやすいです。
例えば、相続で土地を取得した場合は、不動産取得税がかからず税金の負担が軽くなります。また、不動産登記で必要な登録免許税も低いです。さらに田舎の土地は相続税評価額が低い場合が多いため、相続税自体も安い傾向にあります。
結果的に、例えば土地を購入する、または贈与される時よりも安く土地を取得可能です。
自分の資産が増える
相続した不動産が自分の資産となり半永久的に保有できます。資産は自由に使えるため、例えば自分の別荘を建てる選択肢や、次項で解説する資産運用という選択肢が生まれるでしょう。
特に土地の場合は、建物と違い経年劣化が発生しないため資産価値が下がりづらいです。中長期的な資産の運用もできます。
収益化に繋がる可能性がある
土地を相続した場合は、①売却する(現金化する)②貸し出す ③自分で利用する④等価交換をする ⑤土地を活用するという選択肢があります。このうち③以外は資産運用という形で収益化に繋げられます。
最も短期間で手間が少なく収益化するなら売却して現金化するとよいでしょう。また遺産分割などから現金化して分けたい、別の地域に住んでいて土地を有効活用する予定がないという場合は売却がおすすめです。
働いて得る収入以外に所得があることは、家計を助けます。収益化できる資産を相続で得られることは大きなメリットです。
土地を相続した後の主な活用方法は『土地を相続した後の活用方法5つと注意点を解説』で詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。
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田舎の不動産を相続するデメリット
一方で、田舎の不動産を相続することは以下のデメリットも伴います。
・固定資産税が発生する
・維持管理に手間と費用がかかる
・収益化できるとは限らない
詳細に解説します。
固定資産税が発生する
固定資産税とは、毎年1月1日時点で固定資産を所有する場合に納付する税金のことです。
不動産は固定資産に含まれるため、所有者は固定資産税の納付義務が生じます。相続した不動産が田舎にあり利用していなくても納付しなければなりません。
基本的には「固定資産税評価額 × 1.4%」で税額を算出します。特例措置はありますが、土地が更地の状態で相続した場合や、相続後に更地にした場合は適用されないので注意しましょう。
毎年発生する固定費用と言い換えることもでき、家計圧迫に繋がります。
維持管理に手間と費用がかかる
遠方の土地だからといって相続した不動産を放置してはならず、所有者には管理責任が生じます。これは民法第918条『相続財産の管理』で明記もされており、放棄することは法律違反と同義です。(2025年2月時点)
例えば土地を放置した場合、雑草の処理、ゴミなどの違法投棄の管理、その土地での騒音発生防止など幅広い項目について維持管理が必要です。維持管理には手間だけでなく、作業外注費や交通費などの費用も発生する場合が多いので注意しましょう。
相続した不動産を放置するリスクについては『相続した不動産(空き家・土地)を放置するリスクと対策を解説』で詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。
収益化できるとは限らない
例えば土地が過疎地など、人口が少ない場所にあれば駐車場にしても利益が出づらい、売却しても低価格になるなどのリスクがあります。
他にも、面積が狭い土地や不整形地(狭小地や旗竿地)の場合でも、購入希望者が現れにくい、住宅を建てづらいなどのリスクが伴います。
土地という資産が手に入ったからといって利益に繋がるとは限らないことを、念頭に置いておかなければなりません。
田舎の不動産を相続するか迷ったら?
メリット・デメリットが伴う田舎の不動産相続。実際に自分がその立場となり、相続するかどうか迷った場合には、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
・収益化しやすい不動産かどうかを確認する
・かかる費用について確認する
・寄付を選択肢にいれておく
それぞれ詳細に解説します。
収益化しやすい不動産かどうかを確認する
立地条件が良い、土地の形状が良いなど好条件な不動産であれば、不動産売却しやすい、収益化しやすいといったメリットがあります。
一方で、条件が悪い不動産の場合はそれらが困難となるので、相続するか慎重に検討しましょう。利益にならず負担だけが生じる不動産は相続してしまうと、いわゆる『負動産』を引き継ぐ形となります。
相続前に不動産会社に相談しながら相続後の対策を考えておくのもおすすめです。
かかる費用について確認する
税金や維持管理費を試算しておくことはとても大切です、
最低でも5年分以上の出費は試算し、支払いによる家計への負担を考慮しておきましょう。
寄付を選択肢にいれておく
収益化や売買が選択肢にない場合には、自治体への寄付も選択肢のひとつです。
利用価値が高い土地の場合は、自治体は受け入れてくれる可能性があります。もし受け付けしてくれない場合には、法人や団体を紹介してもらうとよいでしょう。
負担となる不動産を無理に保有しておくよりも、寄付して手放す方が金銭的だけでなく、精神的な負担という観点でも賢明です。
鳥取市周辺で不動産売却を行うなら湖東商事
田舎の不動産を相続する場合には、しっかりとデメリットにも目を向けなければなりません。中長期的な資産運用ではなく、すぐに現金化したい場合には売却がおすすめです。
最後に、鳥取市周辺で不動産売却を検討中なら、鳥取市に本社を置き、不動産売却を得意とする”地域密着型”の湖東商事にお任せください。当社は地域に根差して55年以上、多くのお客様に支えられながら不動産売却をサポートしてきました。鳥取市の不動産査定にも自信があります。独自ネットワークにもご期待ください。
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