注文住宅は売れづらい？売却時のポイントを解説

注文住宅は建売住宅よりも売れづらく、売却難易度が高いとされます。

本記事では、注文住宅の売却に焦点を当て、売れづらいとされる理由や、近年の需要動向、売却時のポイントについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

※記事監修者：鳥取市に地域密着して不動産売買・管理を行う不動産会社、湖東商事の代表取締役：内田豪。「不動産売買が初めての方でも理解できるよう、できるだけ専門用語を使用せず分かりやすく解説します。」

注文住宅と建売住宅の違い

まず注文住宅と建売住宅の違いを明確にしておきましょう。

注文住宅とは、施主の希望に沿って自由に設計して建てる一戸建て住宅のことです。土地探しからはじまり、内装・外観・エクステリアなどを決めることができます。

建売住宅とは、完成予定または完成済みの一戸建て住宅のことです。分譲住宅ともいいます。

自分で家を建てるのが注文住宅、建っている家を買うのが建売住宅と覚えておきましょう。

建売住宅と比較して注文住宅は売れづらいとされ、主な理由は以下が挙げられます。

・デザインや間取りなどに個人の好みが含まれており、合致する人が少ないから

・注文住宅は建物にかかる費用の割合が高いため、土地に費用をかけられず、土地の条件が悪い場合が多いから

・建築費が高く、住宅ローンが残っている等の理由で、売り出し価格が高くなりやすいから

全ての注文住宅が該当するとは限りませんが、注文住宅の購入を敬遠する人は一定数います。

対して建売住宅であれば、もともと買主が現れやすいように土地条件が良い場合が多いことや、多くの人に選ばれやすいようにデザインや間取りが大衆的であることが多いため、受け入れられやすいのです。

一方で、近年、一戸建て売買において新築需要の低下と中古需要の増加により、中古注文住宅の需要が昔に比べて高くなっているという意見もあります。

「いつかは自分の理想的なマイホームを建てたい」と新築に憧れる人が今でも多い一方で、新築は実利がなく負担が大きいという理由で敬遠する人が増えたからです。他にも、ここ数年の資材費高による建築費高騰や、環境意識の高まりによるリユース志向の高まりも、中古住宅が選ばれるようになった要因とされます。

結果、「新築を建てるよりも中古を購入したい」という人が増加傾向になり、比例して中古の注文住宅が支持を集め始めました。

注文住宅だから売れづらい、という考え方は崩れつつあります。とはいえ、建売住宅よりも売却難易度が高いのは事実であるため、ポイントを押さえた販売活動が重要です。

住宅は「立地」と「造り」を後から変えることはできません。したがって、これ以外のポイントを押さえることで、売却可能性は格段に上がります。それでは詳細に見ていきましょう。

注文住宅は施主の好みが反映され、特に間取り、エクステリア、設備、外観には個性が強く出ます。一方で、建売住宅ではなく注文住宅の中古を探している人は、その個性的な部分を求めている可能性があります。

住宅の個性は強みであると捉え、あえて訴求するようにしましょう。そうすることで、ニーズに合致した購入希望者が現れるかもしれません。

また個性的でなくても、地盤や耐震性能の強さなど、誰もが望む部分も同時に訴求するのがおすすめです。

土地の条件が悪いと、どうしても購入希望者は現れづらくなります。一方で、近くにショッピングセンターができる、小学校ができるといったように、周辺環境が変わった場合にはニーズが急激に高まる可能性が高いです。

「急いではいないが、今後売却したい」と考える場合には、周辺環境の変化に合わせて売り時を見極めましょう。

内装や外観がきちんと整っており、清潔感を保てているかは、内覧からの成約率に大きく寄与します。

室内から水回りまでの徹底した掃除、におい対策、インテリア対策は妥協せず行いましょう。水回りなどは清掃難易度が高いので、専門店への依頼も有効です。

売れない要因が物件ではなく、不動産会社であるケースは珍しくありません。

売却を依頼する会社は、地域密着で地元の情報に詳しい、売却実績が豊富、といった基準で選定しましょう。どの会社に依頼しても同じと考えるのはリスクがあります。

特に地元に本社がある地域密着型の不動産会社であれば、その地域にあった販売戦略を立ててくれやすいので、優先度を高く検討しましょう。

※売却を依頼する不動産会社の選び方は『売却を依頼する不動産会社の選び方を8つ厳選して紹介』で詳細に解説しています。合わせてご覧ください。

中古注文住宅の需要は増加傾向にあるとはいえ、独特な物件であればあるほど、購入希望者が現れにくいのは変わりません。

一般的に不動産売却は3カ月～1年程度を要しますが、注文住宅の場合はより長期になることを想定しておきましょう。期間が短く、急いで売ろうとすると、安値売却になるなど条件が悪くなる可能性があります。

こだわりをもって建てた注文住宅は、心の底から気に入ってくれた買主に選ばれ、かつ満足のいく価格で成約したいものです。そのためにも、中長期の販売戦略を立てておきましょう。

注文住宅の販売は難易度が高いため、より戦略的な売却戦略が必要です。

鳥取市周辺で不動産売却を検討中なら、鳥取市に本社を置き、不動産売却を得意とする湖東商事にお任せください。当社は地域に根差して55年以上、多くのお客様に支えられながら不動産売却をサポートしてきました。もし現在「注文住宅が売れない」とお悩みの売主様がいらっしゃれば、ぜひ弊社への依頼もご検討ください。

ご相談や査定依頼は無料で対応可能です。

※お問い合わせは「こちら」からどうぞ。