不動産売却を行う方の理由は様々ですが、傾向として6つに分類可能です。
本記事では、不動産売却のよくある理由について解説します。売却を成功させるために理由の伝え方が重要となる要因についても触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
※記事監修者:鳥取市に地域密着して不動産売買・管理を行う不動産会社、湖東商事の代表取締役:内田豪。「不動産売買が初めての方でも理解できるよう、できるだけ専門用語を使用せず分かりやすく解説します。」
不動産売却のよくある理由6選
不動産売却のよくある理由は以下の6つです。
・相続した物件の売却
・家族構成の変化
・ローン返済の関係
・仕事・学校の都合
・空き家放置によるトラブル回避
・今より良い家への住み替え
それぞれ詳細にみていきましょう。
相続した物件の売却
親や兄弟などから相続した不動産を手放すために、売却をしたいとお問い合わせをいただくことは多いです。
例えば、自分は別の家があり、相続した不動産が空き家となってしまうため売却を行うケースです。特に地方において増加傾向にあり、自分は東京や大阪、近隣の都市圏に住んでおり、ふるさとの不動産を相続しても不要だという理由が増えました。
また、相続人が複数人いて、遺産を平等に分割するために現金化するケースも多いです。相続をきっかけとする不動産売却は、少子高齢化が進む日本において今後も増えていくでしょう。
家族構成の変化
家族構成の変化を理由として、売却を選択するケースもあります。主な家族構成の変化は以下などが挙げられます。
(1)結婚をして、今よりも広い家に住みたくなった
(2)離婚をすることになり、今の家が不要になった
(3)子供ができて、今よりも広い家に住む必要ができた
(4)親と同居することとなった
(5)親に介護が必要となり、介護に適した家に住む必要ができた
(2)においては、財産分与を行う目的と、住宅ローンの一括返済に使う資金を確保する目的が多いです。
(5)においては、片方の家が不要となり売却を選択するケースと、二世帯住宅への引っ越しをするため両方の家の売却を選択するケースに分けられます。
ローン返済の関係
住宅ローンの返済が難しくなり、売却を選択するケースも多いです。
今住んでいる物件をローンで契約したものの、生活環境の変化や収入の変化などを理由に、返済ができなくなる方は少なくありません。返済が滞ると、銀行側から強制的に売却を実行される「競売」が発生してしまい、売却価格が低くなるデメリットが伴います。
そこで競売にかけられる前に売却を行う「任意売却」を選択し、できるだけ高い価格の売却を実現して、住宅ローンの返済にあてるのです。
仕事・学校の都合
仕事や学校の都合により、現在住んでいる住居を売却するケースもあります。
仕事の都合の場合は、転職と転勤が多いです。転職は、次の勤務先が今住んでいる場所から離れてしまうため売却を選択します。転勤は、いずれ戻ってくる可能性はあるが、将来が読めないという場合に、思い切って売却を選択します。
学校の都合による売却は、主に進学時です。子どもの中学、高校、大学への進学に伴い、学校が今住んでいる場所から離れてしまうため、親御様が売却を決断します。
通勤や通学のしやすさは、生活の質を維持するうえで重要です。仕事や学校の都合で、現在の住居から離れてしまう場合には、売却を検討するのは頷けるでしょう。
空き家放置によるトラブル回避
空き家によるトラブルを回避するための売却は、近年増加傾向にあります。
空き家の放置は、近隣トラブル、害虫・害獣リスクなどをまねく要因です。さらに、空き家の中でも、そのまま放置しておくことが不適切な状態にあるものは「特定空き家」と定義されます。特定空き家に指定されると、「自治体からの撤去・修繕命令」や「固定資産税の優遇措置の解除」といったリスクが伴います。
空き家が国内問題として強く取り上げられるようになり、規制が強くなるここ数年。空き家を放置せず、売却しようと決断する人が増加しています。
特定空き家については「特定空き家とは?指定される条件・リスク・おすすめ対処法を解説」で詳細をご確認ください。
今より良い家への住み替え
住み替えとは、今の住居を売却し利益を得て、その資金で新居を購入することを指します。いくつかの動機がありますが、「今の家に不満があり、より良い家に住みたくなったから」は多く寄せられる相談の1つです。
今の家に対する不満は様々で、例えば、隣人トラブル、間取りの悪さ、日当たりの悪さ、オートロックがない、地盤が弱く災害時に心配、といったことが多いでしょう。
これらは売却を選択する理由としては問題ありません。しかし悪い理由は、伝え方によっては、売却を不利にする可能性があるのをご存知でしょうか。
理由の伝え方は売却を成功させるうえで重要?
不動産を売却する理由は、売却スピードや売却価格に大きく影響を与えます。特に「悪い理由」は、伝え方を工夫しなければなりません。
家を購入するのは、多くの人にとって一生に一度です。できればマイナスイメージがない、良い物件を買いたいと考えるのが一般的なので、家を探している人は売却理由をよく調査することが多いです。
そんな時、例えば「隣人トラブルがストレスで売却を決めました」と伝えたとすれば、物件自体を気に入ってもらえても、購入には繋がらなくなる可能性が高くなります。または、そのリスク分の値引きして欲しいと、要望を受けることもあるでしょう。
売却理由を隠すことは、倫理的に良くありません。したがって、購入希望者に伝える際には、悪印象を抱かれないようにするのがポイントです。特に売却理由がネガティブな場合は、不動産会社と相談のうえ、慎重に伝え方を模索するようにしましょう。
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様々な理由によって行われる不動産売却。成功させるためには、購入希望者に売却理由を工夫して伝えることが重要です。特にネガティブな理由には注意しましょう。
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